ストレスで記憶力が低下して物忘れが生じる?うつとの関係性は?

記憶力の低下というと、加齢によって生じるイメージがあります。確かに歳をとると脳も体と共に老化するため、記憶力は低下しやすくなりますが、若い方でも物忘れがひどくなったり曖昧になってしまうことがあります。実は記憶力の低下の原因は老化だけではないからです。その他の原因としては病気という場合もありますが、意外な原因にストレスがあります。では、なぜストレスを感じると物忘れをするようになってしまうのでしょうか。

 

 

ストレスで記憶力が低下して物忘れが生じる?うつとの関係性は?
まず、人はストレスを抱えると普段の集中力が低下してしまいます。そのため、目の前のことへの注意力が低下し、理解力も低下するため、その間に何をしていたのかが定着せずに物忘れを生じやすくしてしまうのです。また、ストレスがかかり続けると記憶がきちんと作られなくなる場合もあります。人の記憶は脳の海馬という部分に信号を伝達することにより形成されるのですが、緊張状態が続くとその信号の伝達がうまくいかなくなり、様々なことを覚えられなくなってしまうのです。さらに緊張状態が続くと、自律神経がみだれるため、睡眠不足になりやすくなります。すると、本来、就寝中に休息をとったりダメージを受けた細胞の修復を行う脳がしっかりと休めなくなります。さらに睡眠中は情報の整理も行なっているのですが、睡眠不足になるとそれもできなくなります。その結果、物忘れが激しくなってしまうのです。

 

また、このような症状はうつと関係性があります。何を覚えられなくなると「何もわからない」状態になるため、物事に対して意欲を持てなくなります。するとうつを発症してしまう可能性もあるのです。さらにこれが進行すると年齢に関係なく認知症になってしまう場合もあります。

 

このように物忘れが激しくなる原因は老化や病気だけではなく、精神状態によって引き起こされる場合もあります。特に最近はストレス社会とも言われ、仕事場でも家庭でも精神が休まらずに緊張状態が続いてしまう場合があります。するといつの間にか忘れ物を頻繁にするようになったり、物を覚えられなくなってしまうこともあります。そのような状態にならないためには環境を見直したり、無理をせずに過ごすことが必要です。軽い運動や好きなことをして緊張を解きほぐしたり、十分に睡眠をとることが有効です。また、進行するとうつや認知症になってしまう場合もあるため、自覚症状があれば早めに医療機関の専門外来を受診することをおすすめします。